☆ このメルマガの内容とは 2008年9月3日にサイトオープンした米津春日の主宰するフランス料理博物館 plaisir de la table(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)より、フランス料理に まつわる様々なお話しを、お届けするために発行いたします。
2月はセントバレンタインデーが主役の様ですね。 2月14日は、世界各地で男女の愛の誓いの日とされています。 ☆ バレンタインデーの歴史 バレンタインデーの歴史は、ローマ帝国の時代にさかのぼります。 当時、ローマでは、2月14日は女神ユノの祝日でありました。 ユノはすべての神の女王であり、家庭と結婚の神でもあります。 翌2月15日は豊年を祈願する(清めの祭りでもある) ルペルカリア祭の始まる日でした。当時、若い男たちと娘たちは 生活が別でした。祭りの前日、娘たちは紙に名前を書いた札を 桶の中に入れる事になっていました。 翌日、男たちは桶から札を1枚ひいて、その札の名の娘と、 祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていました。 そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、結婚しました。 ☆ 聖ヴァレンティヌス(聖ヴァレンタイン) ローマ皇帝クラウディス2世は、 愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、 ローマでの兵士の婚姻を禁止したといわれています。 キリスト教司祭だったヴァレンチヌスは秘密に兵士を結婚させたが 捕らえられ、処刑されました。処刑の日は、ユノの祭日であり、 ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれました。 269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した、 聖ヴァレンティヌスに由来する記念日となったとされています。 なお、この記念日は第2バチカン公会議の典礼改革で、 史実の上で実在が明らかでない聖人達が、 典礼暦から整理された際に取り除かれ、 現在ではバチカンでは祝われていません。 ☆ 恋人たちの祝日 しかし、世界各国では、恋人達の愛の誓いの日とされ、 様々な祝い方をされています。 ヨーロッパなどでは、男性も女性も、花やケーキ、カードなど 様々な贈り物を、恋人に贈ることがある日です。 カードには "From Your Valentine"と書いたり”Be My Valentine" と書いたりもします。贈り物の種類は様々ですが、 チョコレートを送る習慣は、19世紀後半のイギリスではじまりました。 キャドバリー社の2代目社長リチャード・キャドバリー氏が 1868年に美しい絵の付いた贈答用のチョコレートボックスや、 ハート型のバレンタインキャンディボックスを発売しました。 これらがバレンタインデーの恋人への贈り物に多く使われるようになり、 後に他の地域にこの風習が伝わっていきました。 ☆ 日本でのバレンタインデー 日本でのバレンタインとチョコレートの歴史は、 神戸モロゾフ洋菓子店が1936年2月12日に、 国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出し, 1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが 「バレンタインチョコレート」というキャンペーンを行いましたが、 どちらもあまり売れなかったようです。 その後1968年に森永製菓が新聞キャンペーンを行うなど 製菓会社が積極的に動き出した結果、 日本の文化として根付き現在に至っています。
私がパリーの修業時代に習った美味しくて、お洒落な チョコレートムースの作り方をご紹介しましょう。 材料は約4人分として 市販の板チョコレート100c 生クリーム(乳脂肪47%)200t 卵白2個分 飾り用として板チョコを細かく切ったもの大匙1杯 作り方は 1 チョコレートを小さく割ってボールに入れます。 2 平たい鍋にお湯を沸かし、このボールを浮かせて 湯煎にしながらチョコレートを溶かします。 3 溶けにくかったらば、しゃもじでつぶす様にして 全体を滑らかにし、冷めない様にそのままお湯につけておきます。 4 大きめのボールに生クリームを入れます。 5 これを氷を入れたボールの上に置いて、冷やしながら泡立てます。 あまり固くならない、ちょっと前で止めます。 このクリームを飾り用に大匙2杯をとっておきます。 6 残りのクリームにチョコレートを入れ、しゃもじで切るようにして 手早く混ぜ合わせます。 7 卵白をボールにとって、泡立てます。ピント角が立つ位固く泡立てます。 8 チョコレートを合わせたクリームに 泡たてた卵白を、2−3回に分けて入れ しゃもじで切るように、泡を消さないように むらなく手早く混ぜ合わせます。 9 ガラスの器かコーヒーカップにとりわけ、ゆすって落ち着かせ、 冷蔵庫に1時間位入れます。 固まったら残しておいたクリームを中央に飾り 小さく切ったチョコレートを上にかけます。 * 市販のビター(ブラック)チョコレーと ミルクチョコレートを使用して2種類試作してみましたが ビター(ブラック)の方が味がしっかりしています。 ご家族や、お友達と手作りのチョコレートパーティーをなさいませんか 米津 春日 ☆ あとがき 製菓業では、ショコラティエと呼ばれる専門職がチョコレートを作ります。 外国、特にヨーロッパで、チョコレートは、 様々なケースに入れて飾られ、店先に並べられています。 宝石箱に詰められた様なチョコレートは 優雅で、気の利いた贈り物です。 ☆ 下記のページもぜひ開いてご覧下さい。 フランス料理の楽しみ方 http://www.plaisirdelatable.jp/plaisir/index.html ムッシュ米津の家庭料理 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html
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