フランス料理博物館 プレジール・ドゥ・ラ・ターブル

Vol.61 2013年12月


フランス料理博物館 plaisir de la table

(プレジール・ドゥ・ラ・ターブル)は、

試行錯誤をくり返しながら、内容の充実に取り組んでおります。

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皆様お元気ですか。
はやいもので、今年は残すところあとひと月と
なりました。

今日は、クリーム状のアーモンドが入ったパイ
お話をしましょう。

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12月に入ると街はクリスマス一色となり、
菓子屋の店先内は「ビーシュドノエル
薪型のクリスマスケーキが飾られます。

そして一年が過ぎてゆき、年が明けると
今度は「公現祭」です。
幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝が祭の
中心となり、異邦人に対する主(イエス)の顕現
(ケンゲン)(はっきりとした形を取って現れる事)
として祝われるようになった祝日です。
カトリック教会および聖公会では、一般的に
1月6日に祝われる祭日で、公現祭のあとに
主(イエス)の洗礼」が記念されます。

なんか入っている
切り分けてもらったアーモンドのガレットから、
小さな陶器の様なものが出てきました。
周りのみんなが、
ヤー、ラッキー 今夜の王様が決まりだ」と
云いながら、金色の紙の王冠を私にかぶせて
くれました。
「なに、なに」と聞く私に、次の様なことを
説明してくれました。

街では「ガレット・デ・ロワ」が売られています。
フランスの地方ごとに少しずつ異なりますが、
最も一般的なものは紙の王冠がのったパイ菓子で、
中にはフランジパーヌ(アーモンドクリーム)と
フェーヴ(ソラマメ)又は、陶製の小さな人形
一つ入っています。
公現祭に家族で切り分けて食べ、フェーヴが
当たった人は王冠を被り、祝福を受け、幸運が
1年間継続する
といわれます。
名称の「ロワ」(王たち)とはフランス語で
レ・ロワ・マージュ」と呼ばれる東方の三博士の
ことです。

伝統的には、家族が集まった中で一番小さい
子供
をテーブルの近くに呼び、目隠しをさせて
大人の誰かが切り分け、この子供に誰に
配るかを指名させます。
そして、昔は毎週末家族が集まって食事をするのが
常であったので、フェーヴが当たった者は次の
週末の会食の際にガレット・デ・ロワを自作するか
購入して皆に供しました。
この際、前回王冠を手にした者、この者が男性で
あった場合は女王を、女性であった場合は王を
家族の中から選びます。
子供を喜ばせるため、しばしばこの女王か王は
子供が選ばれます。
そしてこの行事はだいたい1月一杯の間行われ、
元々フェーヴは本物のソラマメでしたが、
陶製の人形が使われるようになり、現在では
プラスチック製のフェーヴもあります。


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今日は ポテトチップを作ってみましょう。
素焼きのおかきの様に繊細な仕上がりになります。

自家製のポテトチップス

 作り方

 ポテトを揚げる時、中の水分をとばすのに
 時間がかかります。
 早くしようと火を強くするとポテトが
 まだらに焦げます。
 そこで、水1リットルに、塩25gを加えた
 塩水に切ったポテトを30分間浸けておき、
 充分に水気を切って 160度の油に入れ
 かき混ぜながら揚げます。

 ポテトの厚さは 5〜6枚で1cm、
 野菜カッターで切って下さい。

 塩味は既に付いています。

 揚げて、冷ましてから召し上がって下さい。
 残れば、缶に乾燥剤と共に入れておけば、
 カリッとした状態で楽しめます。


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☆ お知らせ

 ムッシュ米津の家庭料理のページでは
 『ベジタリアンのドライカレー』の作り方を
 ご紹介しています。

 http://www.plaisirdelatable.jp/cooking/index.html

 充分に炒める事で野菜の甘みを引き出した、
 ベジタリアンのドライカレーは美味しいものです。

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 フランス料理に役立つ「フランス料理の食材・機材」では、
 料理に使っていただきたい最高の食材と機材をリンクで
 ご紹介しております。

 http://www.plaisirdelatable.jp/food/index.html

 今月は『銀杏(ぎんなん)』『むかご』
 ご紹介しております。

こちらのコーナーも、ぜひご活用ください。

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